婚約破棄は、心にも大きな傷を残す経験です。
突然の婚約破棄にショックを受けながらも、「慰謝料は請求できる?」「弁護士を雇うべき?」と現実的な問題に向き合うことになります。
しかし実際には、「費用が高そうで不安」「どこまでやるべきかわからない」と悩む人も多いはず。
この記事では、婚約破棄における弁護士費用の相場や注意点、私が「請求しなかった理由」も含めて、後悔しない判断のヒントをお伝えします。
- 婚約破棄で弁護士を依頼するケースとしないケース
- 弁護士費用の相場と内訳(着手金・報酬金など)
- 慰謝料請求の成功例・失敗例と注意点
- 実体験:私が弁護士に頼まなかった理由と思い
婚約破棄で弁護士に依頼するべきか?
婚約破棄に直面すると、「法的に慰謝料を請求した方がいいのでは?」と考える方は少なくありません。ここでは、弁護士に相談・依頼すべきかどうかを整理します。
婚約破棄に法的責任が問えるケースとは?
- 婚約を証明できる(指輪・同棲・両親紹介など)
- 一方的な破棄・浮気や暴力など、相手に明確な落ち度がある
- 式場予約や新居契約など、具体的な損害が発生している場合
弁護士に依頼するメリットとデメリット
メリット
- 相手との直接交渉を避けられる
- 法的根拠に基づいて請求できる
- 慰謝料の金額が上がる可能性も
デメリット
- 弁護士費用が高額になる
- 時間と精神的エネルギーを消耗する
- 相手との関係がさらに悪化する可能性も
慰謝料請求できるのは婚約破棄から何ヶ月後まで?
婚約破棄に対する慰謝料請求には、法律で定められた時効があります。
一般的に、精神的な損害に対する慰謝料請求は「不法行為に基づく損害賠償請求」として扱われ、時効は破棄の事実を知った日から3年以内となっています。
つまり、婚約破棄があったことを知ってから3年以内に請求しなければ、法的に慰謝料を請求する権利は消滅してしまいます。
ただし、実際に請求を行う際は、証拠の収集や弁護士への相談など準備も必要ですので、なるべく早めに動くことが重要です。
もし慰謝料請求を検討している場合は、時効ギリギリになる前に専門家に相談し、適切な対応をとることをおすすめします。
私が弁護士に頼まなかった理由(体験談)
私も婚約破棄を受けた当初は、慰謝料を請求するかどうか真剣に悩みました。
しかし、そのときの私は「自分にも悪いところがあったのでは」と強い自責の念を抱いており、戦う気力が残っていませんでした。
また、ショックが大きすぎて、この話を誰にもしたくないという気持ちもありました。
しかし、月日が経ち冷静になってみると、弁護士に頼んで慰謝料請求を検討してもよかったのではないかと思うようになりました。
すぐに動けなかったとしても、少し時間を置いてからでも行動すればよかったのではないか、ひとまず弁護士への無料相談だけでも行い費用・期間など専門家の意見を聞けばよかったと感じています。
私の場合、一方的な婚約破棄に加え、相手の浮気、式場の予約や両親への挨拶も済ませていたという、いわば完璧な婚約状態からの破棄でした。慰謝料請求できるチャンスは大いにあると思います。
もし当時の自分にアドバイスできるとしたら、少し落ち着いてからでもいいので慰謝料請求をして、心の痛みを少しでも和らげるべきだったと伝えたいです。
婚約破棄と弁護士費用の相場と現実

弁護士に依頼した場合、実際にはいくらくらいの費用が発生するのでしょうか?知らずに進めると、後悔につながる可能性もあります。
婚約破棄での弁護士費用:着手金と報酬金の内訳
- 着手金:10万円〜30万円程度(請求金額によって変動)
- 報酬金:獲得できた慰謝料の10〜20%が一般的
- その他:相談料(30分5000円〜)や郵送・調査費など
かかる弁護士費用と慰謝料のバランスに注意
たとえば、20万円の慰謝料を得るために30万円かけたら本末転倒です。
訴えること自体が心の整理につながる場合もありますが、「金銭的・精神的コスト」に納得できるか?が一つの判断軸になります。
無料相談をうまく活用して、まずは一度相談することから始めましょう。
無料相談・法テラスの活用も視野に
費用面に不安がある場合は、法テラス(日本司法支援センター)などの無料法律相談を積極的に活用することをおすすめします。法テラスは、法律トラブルを抱える方を対象に、無料で弁護士や司法書士への相談を提供しています。初めて弁護士に相談する方でも気軽に利用できるため、費用面のハードルを下げるサポートとして非常に有効です。
さらに、一定の収入や資産の条件を満たす場合には、弁護士費用の立て替えや分割払いが利用できる制度もあります。この制度を活用すれば、経済的な負担を抑えつつ、専門家の助けを得ることが可能です。
婚約破棄の慰謝料請求は精神的にも大きな負担がかかるため、無理をせず、こうした公的支援制度を上手に利用しながら問題解決に向けて動くことが大切です。
婚約破棄と弁護士費用まとめ
婚約破棄で弁護士を立てるかどうかは、状況と気持ちのバランスで決めるべきです。
- 慰謝料を請求したい明確な理由がある
- 相手と直接やり取りができない/怖い
- 自分の心の整理やけじめをつけたい
一方で、「もう関わりたくない」「費用をかけてまで戦いたくない」という気持ちも、間違っていません。
慰謝料を請求しなくても、時間が経てば「これでよかった」と思える日がきます。
大切なのは、「あなたがこれから幸せになるために必要な選択かどうか」です。
少しでも納得のできる終わり方ができますように。